2014年、今こそ憲法は輝く

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 2013年は第二次安倍内閣が走り出すとともに、早くもその異様な本性をむき出しにした、歴史に残る年でした。憲法違反の選挙制度のもと、わずか国民の2割の支持で国会の圧倒多数を占め、その力によって国会をも無視しながら、はるか90年前のまぼろしの体制に向けて暴走する首相と一体となった与党、またその追随・補完政党の姿は、現代の先進諸国では考えられない異常さを際だたせました。世界には、まだ民主主義が確立せず、戦乱にのめり込む国・地域も後を絶ちませんが、武力による積極的平和主義とやらを振りかざすようになったこの国の精神構造にどれほどの違いがあるでしょうか。

 このような暴走が長く続くはずがありません。現代世界が危惧を抱くのも当然です。ここに至って、彼らが敵対視する中国・韓国だけでなく、欧米諸国も公式に不快感を表明し始めました。領土問題は武器を振りかざし合いながら解決するものではなく、冷静な品格ある外交によって世界を味方とすべきです。

 日本国民も眠っているわけではありません。特定秘密保護法のゴリ押しに対して反対運動が大きく盛り上がり、世論が動いたように、やはり私たちの背後には日本国憲法が輝いているのです。

 安倍内閣が暴走すればするほど、日本国憲法のかけがえのなさが認識されていきます。憲法と手をつないで、平和と民主主義を守り伸ばす運動で暴走に倍返しする新年にしましょう。